シナモンは世界中でよく使われるスパイスの一つですが、とても身体に良いことは知っていますか？
シナモンの効能の一部を挙げてみると…
- シナモンは身体を守る。ポリフェノールなどの強力な抗酸化物質を多く含むシナモンは、フリーラジカルによる身体の酸化を防ぎます。また、その抗酸化作用を生かして食品の保存にも使われています。
- シナモンは抗炎症作用がある。いくつかの研究で、シナモンには抗炎症作用があり、感染症から身体を守り細胞のダメージを修復することが分かっています。
- シナモンは心臓病のリスクを下げる。シナモンは血圧を下げ、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用があることが証明されています。
- シナモンには糖尿病に効果がある。シナモンはインシュリンの感受性を改善し、２型糖尿病に良い効果があることが分かっています。
- シナモンは神経変性疾患に良い効果をもたらす。シナモンに含まれる物質の２つは、アルツハイマー病の特徴の一つであるタウと呼ばれるタンパク質の蓄積を抑制します。また、シナモンは神経細胞を保護し、神経伝達物質レベルを正常にし、運動機能を改善することが明らかになっています。
- シナモンは感染症を予防する。シンナムアルデヒドと呼ばれるシナモンの主な物質はさまざまな感染症を予防し、シナモンオイルには菌類によって引き起こされる呼吸器疾患の治療に有効であることが証明されています。また、リステリアやサルモネラを含むバクテリアの増殖を抑える働きがあります。
- シナモンは歯に良い。シナモンに含まれる抗菌物質は、虫歯を予防し口臭を抑制する効果があります。
- シナモンは喉の痛みや咳に効く。シナモンは抗菌物質と体を温める作用によって血液の循環を良くし、病気と闘うための血中の酸素濃度レベルを上げます。特に風邪のひき始めの喉の痛み、咳に有効であると言われています。
- シナモンは気分を良くする。ある研究では、大腸の菌の一種が鬱病と関連していることが分かっており、強い抗菌性のあるシナモンはその悪い菌を取り除く効果があると言われています。また、シナモンの香り自体に気分を向上させる作用があることも分かっています。
しかしながら、私たちが日常で見かけるすべてのシナモンが同じ種類というわけではありません。カシア種あるいは中国シナモンと呼ばれる種類は、クマリンと呼ばれる物質の含有量が高く、そのクマリンは大量に摂取すると肝障害などの副作用が出る恐れがあります。一方でセイロンシナモンと呼ばれる種類は、クマリンの含有量が低くなっています。また、カシア種にはセイロンシナモンほどの栄養効果が十分にないことが分かっています。
スーパーで見かけるシナモンには、安いカシア種が多いのですが、セイロン種も健康食品店などで見つけることができます。シナモンを買う時にはセイロンシナモンをオススメしますよ。
